Myanmar移住奮闘記〜ミャンマー創生への道〜

2016年4月にミャンマーへ移住。人生初海外生活を最後のフロンティアミャンマーで体験中。

公務員だった僕が、ある日現金5万円を握りしめてミャンマーに移住した理由

今年4月よりミャンマーに移住し、広告業界に転職しました。以前は佐賀県庁の地方創生部門で佐賀への移住支援担当をしていました。佐賀への移住を促す立場の私が、県外どころか、気づけばわずか現金5万円を握りしめ国外に移住してしまいました

 

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初めて訪れたバガン遺跡の景色と人々に一目惚れ

地方活性化の道に進んだ理由
大卒後リクルートに入社し、4年間営業を経験。その後2年は、人口1万人の長野県小布施町役場に出向となり、交流人口の拡大と移住・定住の仕事に従事していました。この間、価値観の大きな転換がありました。

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出向期間を終え、最後の挨拶で訪れた小布施町役場で市村町長と硬い握手。人生が変わりました

全国で最も先進的地域のひとつと言われた小布施町は、衰退する地方では珍しく外部の人材を快く受けいれ、多様な人材が活き活きと活躍する土壌があり、目指すべき地方の未来像がありました。

「こんな地域をもっと増やしていきたい」という想いが募り、2015年4月には佐賀県庁に転職・入庁しました。

 

佐賀県庁では、地方創生ブームの中で新たに立ち上がった地方創生部門において、県全体の移住施策に従事。またその傍ら任意団体「佐賀移住計画」を興し公私ともに地域活動に取り組んでいました。

これらの取り組みは、日経新聞全国版の1面にカラー写真付きで紹介いただくこともあり、日本の地方創生の最前線を全力で駆け抜け、やりがいと安定の両方を手に入れた生活を送っていました。

 

安定から一転、なぜミャンマーに来たのか

発端は、昨年7月に初めてミャンマーを観光で訪れ、遺跡が数多く残るバガン地方に立ち寄ったことでした。この地の歴史や、接するミャンマー人の純粋で素朴な人柄に惚れ込み、いつか住んでみたいと思うよになったのです。

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また、念願だった地方創生の最前線に実際に身を置いてみた率直な感想として「国が主導する地方創生は絶対に失敗する」という結論に到ったことも要因となりました。私は、国が予算をばら撒く余裕すらなくなる2020年以降こそ、知恵を絞って各地方が本気で変わろうとするタイミングになるはずだと確信しています。その時までに「ローカル×グローバル=グローカル人材」としての経験を培い、世界と日本の各地方を繋げられるような力をつけたいと考えたことが、今最も勢いが感じられるミャンマーへの移住を決意した理由です。

 

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県庁職員時代、移住に関する講演のため全国に馳せ参じていました

 

人生において大事なのは「自分の人生を生きる」こと。公務員に転職しておきながらこんなことを言うと、矛盾を感じられるかもしれませんが、私は元々、世間で言われる「安定」に興味がありません。

中学では入学1ヶ月後にドロップアウトし義務教育を放棄、高校には進学せず3年間はフリーター生活。全国を旅して回り、大検を取得して大学に入学しました。

 

自分の人生は自ら考え、判断し、自己責任の下、切り開くものだ」という確固たる信念があります。

やりたいことを、やりたい時に、やりたいようにする

そのために今できることに最大限注力し、仕事人としての力をつけて自分の人生を生きることに集中しています。だから、公務員を辞めることにも一切の迷いはありませんでした。

 

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フィリピン・セブ島に滞在中、オスロブまでジンベイザメを見に行った時

 

前職の仕事柄、日本の将来の人口統計なども詳しく調べてきましたが、これからの日本経済は絶対に右肩上がりでは伸びません。佐賀県だけで言えば、現在約83万人の人口は、2040年までに68万人にまで減るといわれ、そのぶん税収も減っていきます。

 

公務員は安泰だとよく言われますが、足し算・引き算程度の知識でも、今の20代にとって公務員という職業選択が決して安定でないということが容易に分かるはずです。

我々の世代は「守ってはダメ、現状維持もダメ、攻め続けるしか道がない」のです。

 

移住は簡単、あとはやるか、やらないか

私自身、社会人になって引越し(海外含む)は8回目になります。移住自体は結構簡単なんです。海外でもそれは変わりません。ミャンマーには家も決めず、キャリーバッグひとつでやって来ましたが不便は感じません。計画性は大事ですが、時には思い切って飛び込むことも大事だと思います。不安要素を挙げたらキリがありませんから。

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小布施町を去る時は大勢の方々が送別に駆けつけてくれました

 

悩めば悩むほど、行動に移す理由がなくなっていきます。それは地方移住においても然りですね。

皆さんにとってベストな選択ができることを、応援しています。